人と分かり合えない本当の理由 ~観点の問題1~
おはようございます!
無から始まる新しいライフスタイルを提案する塩見典子です。
誰もが使っている「観点」が無意識にどの様な問題を引き起こすのかについて考えたいと思います。
代表的な6つの問題をご紹介します。
先ず一つ目が、観点の認知・非認知の問題。
「観点」がある事を知らないと無意識に相手を否定したり、自分を否定してしまいます。
例えば、一生懸命その人の為にがんばったのに、その人が理不尽にあなたの事を否定して怒り出せば、「何なの?この人信じられない。」と思いませんか?
でも、「観点」がある事が分かっていれば、その人そのものは否定しなくなるのです。
その人の怒りたくなる観点が何なのか、その観点が問題である事が分かっているからです。
これは自分に対しても同じです。
「観点」がわからないと、「自分が至らないせいで、相手を怒らせてしまった。自分のせいで・・・。」と自己否定に陥ってしまいます。
もちろん、自ら反省出来ることは素晴らしい事ですが、自己否定の観点に掴まれていては、何故相手が怒っているのか、正しい判断ができません。
自分の思い込みの中での反省に留まり、また同じ関係性を繰り返してしまうのです。
では、「観点」がある事が分かっていれば、解決するのでしょうか?
残念ながら、そうではありません。
「観点」がある事が分かれば、一段階相手や自分そのものは否定しなくなるのですが、観点の違いを超える事が出来ないので、本当の意味で分り合う事ができません。
「あなたの観点はそうなのね。わたしの観点はこうなの。じゃあ、お互い別々にがんばりましょう。」
それでは、寂しいですよね。
これは、気が合わない人とだけでなく、実は誰とでも起こっていることなのです。
価値観や判断基準が似ている人といる時は一瞬間、分かり合えた!と思う事があるかもしれませんが、条件や状況が変われば違いが気になるようになるのです。
分かり合えた分、期待が大きく、がっかりすることもありますよね。
人間の認識構造を見れば、観点が固定されている以上、みんな自分の認識画面の中で自分の経験体験によって思い込んだ相手や自分、世界を見ているのですから、分かり合えないのが当然なのです。
では、人間はお互いに分かり合う事は不可能なのでしょうか?
いいえ!そうではありません。
「観点」の秘密がわかれば、観点から自由になり、自ら観点を再創造することができるようになるのです。
明日は「観点」が無意識に引き起こす二つ目の問題をご紹介します。
それでは、今日も素晴らしい一日をお過ごし下さい!
塩見典子