自己否定感の本当の原因と解決策
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宇宙一美しい奇跡の数式「0=∞=1」から始まる新しいLife Styleを提案する観術セミナー講師/認識コンサルタントの塩見典子です。
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自己否定感の本当の原因と解決策
今日は心の奥深くにある自己否定感についてお話します。
先日、ある女性からこのような相談を受けました。
「何をやってもダメなんです。わたしは何もできないんです。」
え??最初は耳を疑いました。
なぜなら、普段彼女はとても優秀で前向きに新しい仕事にもチャレンジし、取り組んでいたからです。
少なくとも側からはそのように見えますし、そのような結果も出しています。
だけど、彼女は思いつめたように
「何をやってもダメなんです。わたしは何もできないんです。」
と繰り返します。
その時、わたしは、自分が見ている彼女と、彼女自身が感じている彼女は全く違うのだ、ということに気づきました。
無意識に自分のイメージで相手を解釈していたのです。
人間はそれぞれ自分の観点で投影しているので、意識して観点の外に出なければ自分勝手な思い込みで判断していることが殆どなのです。
わたしも自分のイメージを手放してZEROに戻って、彼女の意識の宇宙にチューニングするために耳を傾けました。
そしたら、どうでしょう。
外面から見える彼女からは予想もできないくらいの自己否定感が隠れていたのです。
自分は何をやってもダメな人間なんだ。
みんなはあんなに上手にやっているのに、わたしは上手くできない。
わたしは相手に嫌われている。
いつも相手を嫌な気持ちにさせてしまう。
など、心の深い所にいつも自信のなさが潜んでいました。
よいアイディアが閃いた時ほど、自分は間違っているんじゃないかという猜疑心に苛まれ、実行に移せない。
実行に移してその企画が軌道に乗ったとしても途中でやめたくなるのです。
「やっぱり、わたしにはできない・・・。」
自信がないから、余計に一生懸命取り組んで、結果は良い結果が出たとしても自信を持つことができません。
周囲からは、「いつも一生懸命に取り組んで、結果も出せる信頼できる人」とみられ、本人の内面とのギャップが大きくなります。
そうなると、誰に相談しても取り合ってもらえなくなるのです。
「わたし、自信がないの」と本音をこぼしてみても
「またまた、何言ってるの?」と取り合ってもらえなかったり
時には、「感謝が足りないんじゃないの?」と諭されることも。
自分でも、おかしいと思うんです。
客観的に考えれば、自信を持っていいはずなのに、自信が持てない。
いつも「何もできない自分」が事実だと思ってしまうんです。
と。
自己否定感はどうすれば解決できるの?
皆さんなら、彼女にどのように回答しますか?
できた所を探しましょう
→できた所よりも、できていない所が100倍拡大されてみえるんです。涙
自分はできているんだ、できるんだと思ってみよう
→その時は思ってみても、やっぱり根底は自信のない自分です
ありのままの自分を受けいれよう
→ありのままのわたしは自信がないわたしです。みじめな気持ちになります
みんなにもできない所はある
→わたしは何の取り柄もないから、仕事ができなければ必要とされない
人にも等身大の自分をみせればいい
→等身大のわたしなんて、誰も必要としてくれません
自分と他人を比較しない
→頭ではわかるけど、やっぱり劣等感を感じます
「あなたは十分にできている!いつもありがとう。」と賞賛と感謝を伝える
→一瞬心は和らぎますが、「違うんです、そうじゃないんです。」と受け入れられない。この人はわたしのことを誤解していると感じてしまう。
ただ、黙って聞く
→聞いてくれたのはありがたいけど、言った所で、解決することでもないのに、あなたの大切な時間を奪ってしまってごめんなさい。罪悪感。
ああ、どうすればいいんでしょう。
人間共通の自己否定感
彼女の根底に潜んでいる自己否定感は、実は彼女だけのものではありません。
時に、この自己否定感が他者否定や環境否定に変わったりすることもありますが、多かれ少なかれ、人間は自己否定感をもっています。
動物は生まれて数時間で自分の足で立って歩くことができるようになりますが、人間は何年もかけて親や保護者に面倒を見てもらいながら成長するしかありません。
ご飯を食べることも、自分の排泄物を処理することもできません。
言葉を使って意思伝達するのにも時間がかかりますし、言葉を覚えてもうまく伝達することができません。
周囲の人間は自分より先に生まれている兄や姉、親や親族です。
自分ができないことが当然のことのようにでき、無意識に相対比較の相手になります。
その時に周りのすべての存在がどんな時も無条件に愛情を与えてくれ、それをしっかり伝達し受け取ることができれば自己肯定感を育てることができるのですが、
親にもたくさんの未熟があるので、様々な状況の中でその理想の関係をつくることは非常に難しいことです。
その中で一度傷ついてしまえば、その傷を基準にどんどん自己否定感を蓄積していくようになるのが、心の仕組みなのです。
特に、インターネットが普及した現代では個人が世界中の情報にアクセスできるようになり、相対比較の相手が世界中に広がりました。
以前は自分の目に見える範囲、自分の地域や学校・職場の中での相手と相対比較をし「自分はできる」と自信感を持つことができた時代から、
インターネットを検索すれば同世代で自分よりも、かっこよく活躍し、素敵なライフスタイルを送る人がいくらでも出てきます。
バーチャルの中で出会う
理想の友達関係
理想の恋人
理想の働き方
理想の生き方
理想の女性
理想の男性
理想のお父さん
理想のお母さん
理想の家庭
理想の子供
自分自身も理想のモデルと比べてしまいますし、周囲からも理想の存在であることが求められます。
がんばってもがんばっても完璧な理想の通りになることができない、上には上があり、いつまでたっても満たされることがありません。
自己否定感の本当の原因
そして、何より、自己否定感を持つようになる本当の原因は、環境との相対比較ではなく宇宙が生まれる仕組みに理由があるのです。
宇宙がないところから、宇宙が生まれる仕組み。
どのような素材が、どのような仕組みで、どのような目的によって宇宙が誕生しているのか。
すなわち、絶対世界と相対世界の関係性を理解できた時に、この自己否感の本当の意味がわかるようになるのです。
自己否定こそ真実の自分に出会うための鍵であり、懇切な意志のかたまりであることがわかるようになります。
その時、みじめで自信のない自己否定感が、本当の自分からの愛のメッセージに変わります。
宇宙が生まれる仕組みを理解することで、自己否定の概念が書き換わり、いつも自分をいじめていた自己否定感が、自分を癒し勇気付ける応援者に変身するのです。
宇宙がないところから宇宙が生まれる仕組みをマスターして、自己否定感を癒しと愛に上昇させましょう!
まずは自分自身がどのような自己否定感を持っているのか、自分自身の考え・感情・言葉・行動・関係構築を動かしている無意識のエンジンを整理してみましょう