現実とは何か?あなたがみているものの正体 〜宇宙一美しい奇跡の数式を読む④〜
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宇宙一美しい奇跡の数式「0=∞=1」から始まる新しいLife Styleを提案する観術セミナー講師/認識コンサルタントの塩見典子です。
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このページでは、宇宙一美しい奇跡の数式を読み進めながら、一緒に「0=∞=1から始まる新しい生き方」とは何なのか、一緒に考えていきたいと思います。
前回は認識の客体、今みなさんが見ている世界は実在するものではないというお話しをしました。
今日は、認識の背景(P90)について考えてみましょう。
現実とは何か? あなたがみているものの正体とは
まずは、おさらいから。
目の前の現実を構成するためには、3つの要素が必要です。
一つは認識する主体、認識する側と、
もう一つは、認識の客体。認識される側です。
そして、認識の背景。目であれば可視光線や耳であれば空気など主体が客体を認識するために必要な背景です。
この3つの内、一つでも条件が変われば目の前に広がる現実画面はコロッとコロッと変化してしまいます。
認識の背景
では、認識の背景について考えていきましょう。
人間の認識の80%を占めているのが視覚の情報ですので、視覚について取り上げます。
今、このブログを読んでくださっているみなさん、目をあげて周囲を見渡してみてください。
何が見えるでしょうか?
例えば、わたしは今カフェでこの記事を書いていますので、テーブル・イス・カップ・本・ライよんちゃん・窓・木・道行くお兄さんなど、たくさんのものが見えます。
みなさんは何が見えますか?
いる場所・時間によって、様々なものがみえますよね。
たくさんの物が見える、と思っている。
しかし、実は私たちは1つのものしかみていないのです。
え??たくさん見てるじゃないかって?
はい。たくさんのものをみているように感じるのですが、実はみているのは一つだけ。
何をみているのでしょうか?
「光」をみているのです。
直接カップや本をみているのではなく、カップや本に反射した光の反射をみているのです。
(光の実態については改めてお話ししますが、まずここでは一段階「光」という概念で理解しましょう。)
色とはなに?
「青がある」「赤がある」と思って、模様形を認識していますが、青や赤があるわけではありません。
ニュートンのプリズムの実験でも、無色の太陽光は様々な色が集まったものであり、光そのものには色はないが、人間の視覚に色の感覚を起こす能力があると結論づけられています。
手を叩いてみてください。
右手と左手の手のひらが出会うことで、パチンと音がでますよね?
片手では音が出ません。
右手と左手が出会って音が出るように、
初めから「赤」という色があるのではなく、光と人間の視覚(角膜や水晶体色覚細胞などのメカニズム)が出会って、「赤」という色が生まれているのです。
これは出会う対称が違えば結果は変わります。
例えば、人間は可視光線の波長を捉えていますが、ミツバチやチョウなどの昆虫は紫外線の波長を捉えています。
人間と昆虫のみている世界を比べてみましょう。
左の写真が普通に撮影したもの、そして右の写真が紫外線撮影により昆虫の見ている世界を再現したものです。
出典:Daily Mail Online – A bees-eye view: How insects see flowers very differently to us
人間には黄色に見えるタンポポも、昆虫の認識画面にはこのように写っています。
つまり、可視光線の光と自分の視覚が出会って、目の前の模様・カラーの世界が生まれているのです。
今、目の前に広がる模様・カラーの世界は、光とみなさんの感覚が出会って生み出している子供であり、アートなのです。
そして、人間は人間がみてる世界が絶対だと思っていますが、昆虫には昆虫の世界が、犬には犬の世界があります。
細かくみれば、同じ人間でも自分と隣のAさんがみている世界は違います。
それぞれの脳が認識した世界をみているのです。
それなのに、人間は無意識で「自分がみている世界が絶対だ。」と思い込んでしまいます。
これは、人間の五感覚脳に初期設定された認識だけが絶対だと思い込み、人間と人間の宇宙が実在しているという認識をベースに起こる強烈な固定観念が原因なのです。
次回は、認識の主体の特徴をみていきましょう。