あがり症を根本から克服する【あがり症克服・経験談①】
ご訪問ありがとうございます。
宇宙一美しい奇跡の数式「0=∞=1」から始まる新しいLife Styleを提案する観術セミナー講師/認識コンサルタントの塩見典子です。
詳しいプロフィールはこちらから→プロフィール
今日はわたしの過去の経験について、そして「あがり症は必ず克服できる」ということをお話します。
今回の記事は「あがり症を克服したい人」「あがり症をなんとかしたくて悩んでいる人」だけ読んでください。
特にあがり症でない方は、長いので読まないでください。^^
あがり症を根本から克服する【あがり症克服・体験談①】
わたしは現在、セミナーの講師として多くの皆さんにお話をさせていただいています。
「塩見さん、お話になるのが上手ですね。」
「楽しそうに話されて、天職ですね。」
今でこそ「はい。おかげさまで!」ということができますが、以前のわたしは強度のあがり症で、とてもじゃありませんが人前でお話することが仕事になるなど想像もできませんでした。
わたしが始めてあがり症を自覚したのは高校生の時でした。
たしか1年生の時だったと思います。
わたしのクラスに強度のあがり症を持っている男の子がいました。
彼は普段は明るくスポーツもよくでき、女の子にも人気のある男の子でした。
しかし、国語の授業で朗読が回ってくるたびにとてもあがって、いつもと全く違う様子になってしまうのです。
始めはその様子をみながら、「大変そうだな・・・」と思って聞いていました。
ある日、彼の3つほど後ろの席にいた時、朗読が順番にまわってきました。
もうすぐ彼の番になる時、「大丈夫かな?」と心配になり、ちらりと顔をうかがいました。
なんとも言えない緊張感が伝わってきました。
彼の番になり、朗読が始まりました。
呼吸が乱れ、声がうわずり、しっかり声を出すことができません。
必死でパニックをおさえ、目の前の1秒1秒をなんとか乗り越えようとする彼の心が、空気を通して伝わってきました。
そして彼の朗読が終わり席についた後の姿に複雑な気持ちを感じ、わたしはなぜかとても悲しい気持ちになりました。
そして、朗読はわたしの番になりました。
立ち上がろうとした時に「あれ?おかしい。」と感じました。
なぜか緊張し始めたのです。
それまでのわたしは、人前で話したり、何かをすることが特に苦ではありませんでした。
幼い頃、入退院を繰り返していましたので、本を読むことが好きで朗読も好きでした。
朗読するのに緊張する、ということがなかったわたしが、始めて緊張を感じました。
急に胸がドキドキして、呼吸のリズムがつかめず、声が震えました。
その後、どんどん緊張がまし、わたしは彼とまったく同じような状態になったのです。
だんだんと頭は真っ白になり、周囲の世界は消え、緊張感でいっぱいになりました。
なんとか、読み終え、席に着き不思議に思いました。
「なんで、急に緊張したんだろう。」
しかし、とりあえずその場をやり過ごしたので、ホッとして1日が終わる頃にはすっかり忘れていました。
そして、事件が起きたのは次の国語の授業です。
「では、今から本読みを回します」と先生が言った瞬間、ドキッとして体がこわばりました。
「あ、本読み。」
一気に、前回の朗読の時と同じような緊張感でいっぱいになりました。
「先生、どの席から回すんだろう?」
祈るような気持ちで、自分には当たりませんように!と思っていました。
それからというもの、国語の授業に参加するのが怖くなりました。
その出来ごとをきっかけに、何をやっても緊張するようになりました。
国語の朗読に限らず、人の前で話す、何かを説明するなど、あらゆる場面で「また緊張したらどうしよう」と考えがよぎるのです。
そうすると、もう、わたしのエネルギーすべてが緊張の一点に向かうのです。
そうなると、何をやるにも
「もし、人前で話さないといけなくなったらどうしよう。」
「誰かに何かを説明しなくてはいけなくなったらどうしよう。」
と心配になり、とにかく目立たないように、人前に出なくて良いように息をひそめていました。
一番ひどい時は、誰かに見られているような気がして学校の廊下を歩くことができなくなりました。
このあがり症は社会人になっても変わりませんでした。
美容学校を卒業して美容師として就職し、仕事はもちろん、早朝や夜のレッスン、休みの日は講習会やコンクールなど、たくさんの機会を通して、新しいことを学び身につました。
いろんな失敗もありましたが、一つずつできることが増えて楽しかったのです。
しかし、いつも不安がありました。
「人前で話さないといけなくなったら、どうしよう。」
本当はチャレンジしたいことも、その選択をしたことによって人前で話さなくてはいけなくなるかもしれないと思うと、チャレンジすることができませんでした。
他の人が聞けば、「そのチャレンジと人前で話すことは関係ないんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、あがり症の本人にとっては少しでもその可能性を感じれば、不安になるのです。
だから、いつもチャレンジする前に諦めてばかりいました。
人前で話すことになるよりは、チャレンジしないほうが良い。
とにかく、人前で話すことから逃げて、逃げて、逃げて、消極的な生き方を選んでいました。
しかし、逃げきれない時もあるんです。
そんな時は、頭が真っ白になりながら、手も震え、呼吸も乱れ、しゃべるので精一杯。なんとかその場をやり過ごし、がっかりと落ち込むのです。
これまで積み上げてきたすべてが台無しになったような気持ちになり
「やっぱり、わたしはダメな人間なんだ。」
と、みじめで恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。
「ああ、人前で話すことができたら、わたしの人生かわるのに・・・」
心の中でずっと、そう思っていました。