個人プレーがチームプレーに負ける理由 ~観点の問題6~
おはようございます!
無から始まる新しいライフスタイルを提案する塩見典子です。
今日は誰もが使っている「観点」が無意識に引き起こす問題の六つ目をご紹介します。
観点の不完全と完全の問題。
「100%完全な観点の持ち主」は存在するでしょうか?
答えは、NO!
どんなに頑張って能力を蓄積しても、個人の観点は必ず偏ってしまいます。
どんなに努力しても、存在する全ての情報を把握して、今ここを判断する事は不可能ですよね。
自分の知っている情報を繋ぎ合わせて、自分の価値観で解析して、「自分の見ている世界が絶対に正しい」と無意識で思い込んでしまうのです。
人間の認識構造をみても、そもそも脳が認識する瞬間に、部分だけ、違いだけ、過去とつなげて、有限化させて観てしまいます。
(詳しくは観術のベーシックセミナーであるNR1Dayセミナー・認識セミナーでお伝えしていますので、ぜひご参加くださいね。)
不完全な自分の観点を絶対正しいと思い込んでしまえば、自分以外の世界が分からなくなってしまいます。
「観点」がしっかり理解できていれば、自分の観点も相手の観点も同じ次元で捉え、未来ビジョンから客観的に幅広く判断できるようになりますが、
「観点」がわからなければ、自分が正しいと思い込んで相手を否定するか、相手が正しいと思い込んで自分を否定してしまいます。
もし、皆さんが新しいチームを組んで、初めての仕事をするとしましょう。
自分が絶対正しいと思い込んでいる能力の高い人ばかりのチームと、能力は平凡だけど「観点」がわかっている人達のチーム、どちらのチームが育っていくと思いますか?
答えは、能力は平凡だけど「観点」がわかっている人達のチームです。
単発・短期戦には前者のチームが力を発揮します。
しかし、どれだけ能力が高くても「自分が絶対正しい」と思っていれば、自分以外の観点を取り入れる事は難しくなります。
特に、能力が高い人程、無意識で自分の観点が正しいと思い込みやすいのです。
逆に、「観点」を理解している人達のチームは、自分の観点も相手の観点も、多角的な観点を材料にしてより深くて広い観点を創ろうとします。
常に、自分の観点の外を取り入れるため、柔軟性があり、一人で能力を蓄積するよりも、何倍も早いスピードで成長していきます。
自分の観点が完全だと思っても問題、不完全だと思っても問題。
今日まで、「観点」に固定される事によって無意識に引き起こされる問題についてお話ししてきました。
この観点を理解し、ゼロ化して、自由自在に再創造する技術が観点を変化・上昇させる認識技術=『観術』です。
観術を活用して、観点の外から新しい観点を再創造するプロになりましょう!
それでは、今日も良い一日をお過ごし下さい。^^
塩見典子